ドラゴン堀江が普通にダメそう

AbemaTVで今一番面白い番組と言えば。

そう、Mリーグです。僕はASAPINのファンです。

週4で麻雀観るようになってからようやく、飯の最中に野球中継を見る祖父の気持ちがわかるようになりました。

 

んで、ドラゴン堀江の話。

ドラゴン桜をもじったタイトルの通り、AbemaTVで放送中の東大受験番組です。

2019年1月現在、第一話からすべての動画がAbemaTVとYouTubeで視聴可能なのでまだ見てない方は本編をどうぞ。

 

目次

・受験者3人のこれまでの成績まとめ
・ダメそうな理由
・今後の予想

 

 

受験者3人のこれまでの成績まとめ

生データが一番面白いと思うのでご覧ください。

 

1. 8-9月? センター5教科7科目?

ノー勉抜き打ちテストで候補者を選抜、トップ3名が番組の受験者に。

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2. 前回より1週間後 9月? センター英数国3教科

1週間の英数国猛勉強を行った後のテスト結果

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3. 10月11日 センター英数国3教科

堀江にとって初めての模試。科目ごとの詳細不明。

受験者全員の点数が前回より落ちているあたり、2回目のテストの難易度が易しめだった?

 

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4. 11月17・18日 代ゼミ東大模試

放送日に対して結果が早いな、と思っていたら講師らによる自己採点だったという裏話が(点数はおおむね正しいようです)

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5. 12月中旬? センター型、科目数不明

受験者3人による一泊二日の勉強合宿にて。勉強の成果が出ないオバンドー吉川がついに点数すら公開されなくなってきた。

目算でTAWASHIが7割、わちみなみが6割強ほど。

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6. 12月末? センター5教科

 二回目の合宿にて堀江を含めた4人全員が本番さながら、全科目のセンター模試を実施。結果は非公開。

 

7. 1月11日 センター数学ⅠA

堀江の自習中。79点で喜ぶ元東大生をご覧ください。

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ダメそうな理由

 

1. 現状点数が取れていない

12月末ごろ撮影されたと思われる第二回合宿。しかし、その最後に行われたセンター模試の結果は公表されませんでした。おそらくは点数が芳しくないのでしょう。最近一切点数が公開されていないオバンドー吉川は大丈夫なんでしょうか。

講師陣が褒めてはいるので、一人ぐらい8割近い点数を出せた人がいるのかもしれません。しかしそれでも足切りに届くかどうか。

ホリエモンが数ⅠAの79点で喜んでいるあたり、数ⅡBがそれより低い点数なのは容易に想像がつきます。センター1週間前だぞ。

 

2. 勉強時間が圧倒的に不足している

番組のキャッチコピーは「半年で東大合格!」とのことですが、撮影日から逆算するにこれはどうやら2次試験までの日数。となると、センターまでは4か月半しかないことになります。

TAWASHIは勉強体力に長けており1日8~12時間ほどの勉強を続けていたようですが、他の2人は仕事もあってそこまでの勉強時間を割けておらず、普通の受験生と変わらない程度。浪人生と比較したら少ないぐらいです。

もっと番組側が私生活を管理してカンヅメし続けるのかと思いきや、案外受験生任せでしたね。

 

3. 目を引く勉強方法がない

堀江が「東大は100%合格できる!!」と豪語した割に、番組内で紹介される勉強法は至って普通です。ここで紹介しようにも、普通すぎて記憶に残っていません。「朝7時に起きろ!」というのだけはあまりのバカバカしさのおかげで覚えています。

「センターなんてテクニックだから」、と堀江が発言しているのですが、具体的なテクニックは紹介された記憶がありません。実際、センターで使えるテクニックなんてそうはありません。三角比に出やすい辺の長さを暗記しておくとか、1/3公式覚えておくとか、数列にn=1,2,3代入するとかぐらいですか。地味ですね。

講師の大島とヨビノリたくみはそのあたり非常に現実的というか、魔法のような勉強法などなく、とにかく努力するよりないのだということをわかっている気がします。

勉強方法が普通だということは、他の受験生へのアドバンテージがさほどないということ。才能が並・勉強量が並・勉強方法が並、これでトップ進学校の高校生らと戦うには心もとありません。

4. 科目戦略が不透明

番組を見ていて気になるのが、理科・社会と言うばかりで具体的な科目名がわからないところです。動画を全部見てようやくTAWASHIが世界史・日本史選択、わちが地理・日本史選択だとわかるレベル。オバンドー吉川に至っては画面に映らなくなってきたせいで文理選択さえよくわかりません。たぶん理系だと思うんですが。

ということは、理科社会の具体的な勉強法は番組内で一切触れられていない、ということでもあります。

しかし、番組内で触れていないからといって科目戦略を一切立てていないわけではありません。むしろ、視聴者にわかりにくい形でひっそりと行われています。注目すべきは第10巻でホリエモン政経倫理のセンター対策問題集を持っているシーン。

政経倫理は東大の二次試験では科目として採用されていません。文系受験をするならば、二次試験では世界史・日本史・地理の3つのうちから2つを選ぶ必要があります。普通の受験生はセンター試験と二次試験で同じ科目を選択します。

ではなぜホリエモン政経倫理を受験するのか?範囲が狭く、センターに限るなら短期間で点が取りやすいからです。要するに、これまで地歴を全く勉強してこなかったためにセンター突破すら危うくなり、慌てて点の取りやすい政経倫理を余分に勉強する必要が生じたのです。

「とりあえずセンターだけ突破」、という姑息な勉強法をしているのを見るとホリエモンは本気で合格するつもりが無いのでは、と思えてなりません。

 

今後の予想

番組中でも持ち上げられている通り、合格可能性が現状高そうなのはTAWASHIです。

となると、結果は次の2つのどちらかなのではないかと予想しています。

 

1. TAWASHIのみセンター突破、二次不合格

年末年始の時点で7割ほどの得点率を見せていたTAWASHI。ノー勉に近かったであろう理科をどうにか埋めることができれば、本番8割越えも狙えるレベルに来ました。ぎりぎりではありますが、足切りボーダーを超えられる可能性があります。

しかし、ヨビノリたくみのYouTube動画によると、東大模試でのTAWASHIの数学の点数はわずか1点だったとのこと。センターレベルの数学で苦戦していると、二次試験は厳しいでしょう。

 

2. 文系で足切り存在せず、TAWASHI、わち、堀江がセンターを突破、全員二次不合格

ここ数年の東大入試では文系の足切りボーダーが不安定です。年度によっては足切りがそもそも存在しない回が存在します。もしかしたら、今年も運よく(?)足切りが行われないかもしれません。

それに比べ、志望学科が変動しづらい理系では足切りボーダー点が安定しています。暴落の可能性が低い以上、理系で出願するとオバンドー吉川は実力通り足切りにあってしまうでしょう。

 

 

 

短期間で実力が伸びているのは実際なんですが、ハードルが高すぎて伸びる喜びより先に焦りが生まれてしまうのかわいそうだなーって思いますね。